本日決算発表の、ヤマダHDさんが優待改悪を発表しました。
長期優遇も廃止、ということでせっかく年間5,000円(1年以上2年未満の場合)だった優待が単元ホルダーでは年間1,500円になってしまう、という大幅な減額。


最近の株主優待制度は、長期優遇をつけて、長く保有してくれる株主を大事にしている傾向が強くなってきていると感じていたので、その長期優遇を廃止する。。。というのはなぜなんだろう?と自分なりに考えてみました。
仮説1:個人株主数が多く、優待発送などのコストが嵩んだ

ヤマダHDさん2020年3月決算説明会資料より
昨年度のデータですが、ご覧のとおり個人株主は右肩上がりです。
ヤマダHDさんに限らず、家電量販店の株って、みなさんマネー誌等で2~3回は見かけたことありますよね?
優待の使い勝手の良さに加え、オススメ銘柄として目にすることも多く、個人株主さんに人気があります。
優待や、株主通信等の書類発送コストも、機関や外国人投資家が多い銘柄と比べ、嵩んできているのではないかと思いました。
仮説2:優待そのもののコストが嵩んだ
仮説1とほぼ一緒で、要は個人株主が多い、ということなのですが。
優待自体のコストも大きいと感じました。
単元ホルダーでも、100人(長期)いれば年間500,000円です。単純に個人株主265,098人のうち約半分が長期として計算すると650,000,000円。
この他に2年以上の長期認定の方や、500株以上や、1,000株以上、10,000株以上保有されている方のことも考えると年間でかかるコストはなかなか重たいのではないでしょうか。
お手頃な株価(2021.2.4時点 539円)で、この優待利回りは大盤振る舞いすぎる気もします。

以上のことから、優待にかかるコストが嵩み過ぎたため長期優遇を廃止したのかな?と思いました。
ただ、自社の優待(来店の機会増、企業に対してより応援も気持ちも期待できそう)は減額しづらいと思っていたので、とても残念です。
今期の配当はどうなる?増配か?
ヤマダHDさんは、「2021年3月期の年間配当金につきましては、連結配当性向30%以上を目標とし、決定して参ります。」とハッキリ決算短信に記載しています。
現時点では、期末配当予測は未定ですが予想してみます。
1株あたり当期純利益の数字(52.15円)から予測すると12円〜ほどでしょうか。
前期は10円でしたので、増配になれば嬉しいですね。

というか、いくら優待が大盤振る舞い過ぎたからって、長期優遇の廃止は株主を軽視している気がしてしまう…
その分配当金として、公平に株主還元してくれる企業だと信じています!!(涙声)
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