前回認知症の診断が出たので、介護保険の認定申請をしました。
書類提出の2営業日後の午前中に役所から電話がかかってきて、日程調整をしました。
連休前だからか、翌日来てくれるとのことなので同席してきました!
介護保険制度とは?
介護保険とは、国民全体で高齢者を支える制度のことです。
満40歳から64歳までの健康保険加入者は、健康保険料と一緒に介護保険料が徴収されます。
65歳を迎えると、徴収期間は終わり介護保険被保険者証が届きます。
ただし届いただけでは使えません。
利用には、介護認定を申請し、認定を受けてケアプランを作成し、そこで初めて介護サービスが保険で使えるようになります。
ここでは説明しませんが65歳未満でも、特定の16種の病気により認定を受けると介護保険は使えます。

この申請から、結果が出るまでが1ヶ月くらいかかるのでなかなか面倒です。
本当は申請日から介護サービスは使えるのですが、認定される介護度(ランクがあります)によって限度額が変わるので、想定よりも低いと保険適用外となって自己負担額が高くなってしまうことも…。
介護認定調査とは
次の通りの流れになります。
- 役所で介護保険認定の申請を行う
- 主治医の意見書をもらう
- 調査員の訪問調査(自宅、入院先など)を行う
- 認定審査会が行われる
- 結果が郵送(書留)にて届く
2の意見書は、申請書を出すと役所から病院へ直接書類が届き、返送が行われます。本人や家族が意見書を目にすることはありません。
今回はこの3の訪問調査を受けた際のレポートになります。

調査員さん訪問
よもぎ、ちょっと遅刻しました(*_*)
実家についた時には既に調査員さんがリビングに座られていて、調査開始するくらいでした。
とりあえず挨拶して、手洗いしてバタバタと娘を隣の部屋に寝かせてきました。
調査員さんは40代くらいの落ち着いた、感じの良い女性の方でした。
調査内容
大まかに5項目(生活行為、生活機能、意思の疎通、精神状態、管理能力)の確認があります。
父は身体は健康で、日常生活の介助等はあまり行っていないのでほとんど自立と答えていました。
膝の曲げ伸ばしの動作を実際にしてみせるときも、問題なく出来ています。(※高齢者の中には、普段できないのに張り切って頑張ってしまい、本来の介護度より低く認定される、なんてこともあるらしいです…)
普段の生活のことを聞かれ、最近あまり外に出ないと母から聞いていたのですが父の答えは

散歩に出かけるよ!
鉄アレイや、公園の鉄棒で筋力トレーニングもしているんだ!!

(はぁ???)
なぜか筋トレアピール。
確かに自宅に鉄アレイはありますが、最後に使っているのを見たのは20年くらい前のことで、鉄棒に至っては見たことありません。
もちろん作り話です。(ほぼ作話の症状はないのですが…今回見栄でかな?昔の経験を話しているのかな?)
ひと通りチェックが終わったので、父には自室に戻ってもらい、わたしと母で再度確認の時間を取ってもらえました。
身体は健康で、認知症なのでここできちんと家族としての違和感や問題行動、本人の申告と実際は違うことを伝えます。
これって非常に重要だと思います。父は長期記憶はまだしっかりしているから本人との面談だけだと少し同じ話繰り返すかな、くらいの印象だと思うので…
本人だけが調査を受けるのではなく、家族も立ち会うのが必要だと思いました。
ありがたいことに、Twitterでフォロワーさんからアドバイスを頂いていたので事前準備は出来る限りのことをしました。
あらかじめ伝えたいことはメモを書いていき、調査員さんに渡しました。
その上で、ほぼ先程の質問の再確認という形で色々答えました。
排泄等の問題はないと聞いていましたが、母の話では最近妙に新しい下着が多いとのこと…
もしかしたら、失敗してしまって買い替えているのかもね〜と3人でウンウンしながら話す。(汚れた下着を隠しているかどうかはわかりませんが、今のところ異臭はしません)
そんな中、こちらが気になるのか徘徊なのか…ちょくちょく私たちのいるリビングにカレンダーを見に来たり、コーヒーを入れに来る父。
そして火をつけたまま、自室に戻っていってしまいました。

!?!?
ちょっと、火の不始末ないって言ってたじゃん!?
母は、「わたしがいる時だから、いいのよ〜」なんて呑気に言いながら火を止めに行きましたが…いや全然良くないよ…外出時とか夜中にやらかしたらどうするの…
目の前で(しかも調査員さん来ている最中に)火の不始末実演されてビックリです。
それ以外でも昼夜逆転の日があることなども、その時初めて聞き(早朝にスーパーへ行き、「今日はスーパー休みだった。(本当はまだ開店時刻になっていないだけ)」と言いながらコンビニで買い物をしてきたり)、やはりわたしが認識していた以上に認知症の症状が出てきているのだな…と思いました。
不謹慎だけれど、今回交番にお世話になって逆に良いきっかけになったかも。わたしは別居で問題行動把握していなかったし、母は大変だけれどそこまで問題とは思っていなかったようだし…。
そんなこんなで調査項目の確認や、特記事項に書けそうなことは伝え、1時間を少し超えたあたりで調査終了となりました。
結果は約1ヶ月後。今後は通所(デイサービス)の情報収集
少し疲れた(メンタルが( ;∀;))けれど、無事に(無事じゃないのか?火の不始末していたし…)介護認定調査の立会いは終わりました。
7ヶ月の娘を連れて実家に帰ってくるのは、なかなかしんどいものがありますが立ち会ったからこそ、難しい認知症高齢者の認定も正しく伝わったと思います…!
あとは結果を待つのみ。
色々ネットで調べると、家族が介助にかける時間によって介護度が変わるようで父の場合要支援1〜2くらいでしょうか…。
認知症があると要介護1がつく、と書いてあるサイトも見つけたのですが、どうなるのかなぁ。
※2022/6/2追記
要介護1の認定になりました
参考にしたくて色々ネットサーフィンしていますが、調べ方が悪いのかなかなか体験談などがヒットしなくてわかりません。認知症の進行度も、身体の不自由さも、人それぞれですしね。
結果が出たら、次はケアマネさん探し(※要支援の場合は地域包括支援センターの方になるようです)にケアプラン作成。
デイサービスに通ってもらいたいと考えているので、良いところがないか探してみます。
父は病識がないから、行きたがらないだろうなぁ…
合うところが見つかりますように!

それにしても…
いざ介護保険使ってなんとかしなきゃ!ってときに、こんなに煩雑な手続きがあるとは…。
我が家の場合まだ疲弊しきってはいませんが、介護疲れがたまる&認知症の場合病院へ行きたがらず主治医の意見書がもらえないケースもありそう。
高齢化社会の実情を知って、恐ろしくなりました…。
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